狛江市は日本で何番目かに小さい市として有名だが、日本中でもっとも水辺に接している市のひとつだということは、あまり知られていない。地図を見てみると、北は野川、南は多摩川と、確かに水辺の多いのが分かる。
狛江市民の憩いの場といえば、なんといっても多摩川。二ヶ領堰周辺の河川敷は、休日ともなれば散歩やジョギング、ピクニックやバーベキュー・パーティの人などで賑わい、またさまざまなイベントが催される。ここはかつて多摩川が氾濫して土手沿いの家々が流される被害にあったところ。
もうすこし上流には新東京百景にも選ばれた多摩川五本松がある。かつていかだ流したちも涼をとったであろう大きな松の木が心地よい日陰をつくってくれる。この松の木もあわや切り倒されるという話もあったが、市民の嘆願で残すことになった。五本松周辺には梅、桜、つつじが美しい西河原公園、万葉の歌碑などもあるので探索してみよう。
万葉歌碑に刻まれた有名な句は、
「多摩川に さらす手作り さらさらに
何ぞこの児の ここだ愛(かな)しき」
というもの。