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母娘五人で店を切り盛り


狛江・手打ち蕎麦志美津や
清水千江子さん、咲江さん、朗さん

「もっと上手く盛りつけられないの」「さっさとしてよ」狛江の人気手打ち蕎麦屋「志美津や」では、今日も母と娘の遠慮のないやりとりが始まる。だが、そんな風景にこそ志美津やを親子でやりくりしてきた秘密があった。
志美津やの先代正義さんは、長女咲江さんが中学生のときに亡くなられた。それから現在の御主人朗さんが跡を継ぐまで、母と娘4人で店を支えてきたのだった。「育てたのではなく、育ったって感じ。店もあるし忙しくて。逆に娘たちには店を手伝ってもらって助かったね。特にこの娘は一番遊びたい時期にいろいろさせちゃって」。一瞬済まなさそうな面持ちで話す母千江子さん。すると「今で言うと虐待だよね(笑)。でも、あたしもいうこと聞かなかったし」と娘の咲江さんが答え、母千江子さんも笑顔で頷く。だが、娘の咲江さんが、一生懸命働くお母さんから得たものは多いだろう。小学校の文集には「将来は安くて美味しい蕎麦屋をやりたい」と書いてあったというのだから。
盆や法事などの家の行事、そして力仕事なども、必ず女5人全員で力を合わせてやってきた。「家の仕事、それに自分のことは自分でやらなくてはならない状態だったからね。でも、これは今でも大事だと思っていて、うちの小学1年の娘には上履きなんかも自分で洗うようにさせているのよ」と咲江さん。すると「あんたが小さいときは、そんなことしなかったよ」。今度は千江子さんがやり返す。
そんな女だらけの志美津やさんにやって来た御主人朗さん。いろんな蕎麦屋を回り研究し手打ちを習得したのだが、現在、御主人が蕎麦を練る道具は先代が亡くなる前に用意したものだ……………………

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