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シジミとシジミ、どっちがシジミ?



 そう、お察しのとおり、今回のテーマはシジミ蝶とシジミ貝。シジミ蝶をみると、「おおっ、なるほど。シジミ貝そっくりだな」と思うし、シジミ貝の内側のみごとな紫のグラデーションをみると、「うーん、確かにシジミ蝶によく似ている」と思えるのだが、はたして元祖はどっち?

 まあ、順当に考えれば貝のほうが人間とのつきあいも長いだろうし、蝶は誰もが愛でるとは限らないのに比べて、食べ物である貝のほうがずっと人々に密接で、これに名前がないとさぞや困るだろうから、貝の名前が元かな、という気もする。それにもともと蝶の名前は、その色や模様を何かに見立てたものが多い。

 と、さらに調べていたら、シジミ貝の語源は、殻の文様が層になって縮んで見えることから、

  縮み  →  チヂミ  →  シジミ

となった、という説があるそうな。さらにさらに、シジミは一年中食べられることから、

  始終味または四時味  →  シジミ

という説もある。うーん、やっぱり元祖は貝のほうかいな。

 ちなみにここでシジミ蝶と呼んでいるのはヤマトシジミかルリシジミのことで、羽の表側(止まっているときには見えない側)が、薄紫から濃い紫へのグラデーションになっているとても可憐な蝶のこと。これがシジミ貝の内側の色とよく似ていることからついた名前なのだろう。シジミ蝶には多種多様な種類がいて、サイズが小さくてちょうどシジミ貝ぐらいということを除けば、どれもがシジミ貝に似ているわけではない。ところがシジミ貝にも「ヤマトシジミ」というヤツがいるからややこしい。

 昔は多摩川や野川でもシジミ(貝のほうですよ!)が獲れたという。狛江市のWebによれば、子どもたちがざるやふるいをもって野川に出かけてシジミを獲り、獲れたシジミを住宅で売っていたこともあったようだ。たくましいぞっ、狛江のガキンチョ! そういえば僕もガキのころ、近所のドブでイトミミズを採取しては縁日の金魚すくいでGETした金魚にあげてたっけ。関係ない?

 シジミのみそ汁は、二日酔いの特効薬といわれている。みそ汁じゃなくても、おすましやスープにしても、なんともいえないおいしいダシがとれる。



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